ミスが多く怒られてばかりです。
ビジネス書も読みましたが、結局原因が分かりません。
対策も実践向きではなく困っています。
原因と対策を教えて下さい。
上記のような、仕事の悩みにお答えします。
本記事では、わかりやすく具体例を交えながら『原因』『弊害』『対策』の順に解説し、最後にビジネスパーソンにおける最も重要な『本質を見極める力を鍛えるたった1つの魔法の言葉』についてお伝えします。
これからお伝えする『魔法の言葉』を習慣化することで、ビジネスパーソンとしてだけでなく、確実に人としての成長に繋がります。
1日でも早く『魔法の言葉』を習慣化し、ミスを0にしましょう!
さあ、あなたも頼れる上司に1歩踏み出しましょう!
【原因】本質を見極める力が弱いから
仕事でミスが多い原因は『本質を見極める力が弱いから』です。
上司にこんなことを言われた経験はないでしょうか?
- 「なんでもっと確認しなかったんだ!」
- 「ホウレンソウはしっかり行えといつも言ってるだろ!」
- 「1~10まで言わないとわからないのか?」
- 「自己解釈が過ぎる!」
どうでしょう?
新人の時なら1つぐらいはあるのではないでしょうか?
しかし、その度に「1つ1つ確認が必要」「ホウレンソウの徹底」「自身で調べた上で、質問は最小限に」「自己解釈は避ける」なんてメモをとって行動しているとどうなるでしょう?
☞はい、自身では何もできない「指示待ち人間」の出来上がりです。
では、どうしたらよいのでしょう?
☞ここで『本質を見極める力』が必要になってくるのです。
☞『本質を見極める力』をつけるだけでビジネスパーソンとして必要な力の大部分を得られるのです。
【弊害】本質を見極める力が弱いとどうなる?
本質を見極める力が弱いと起きてしまう失敗の具体例を見てみましょう。
これがもし以下だったら
- 今後重要なクライアントになる予定の人だったら
- 家族もいなくてお酒が苦手な人だったら
- Aさんは忙しく、今日は対応ができなかったら
その後のことを考えると、ゾッとしますよね。
今回の例では誇張した内容でしたが、形は違えど起きがちな誤りです。
以下より、上司と部下のやり取りのどこが誤りだったのか解説しながら『【対策】本質を見極める3つのコツ』についてみていきましょう!
【対策】本質を見極めるための3つのコツ
では、1つずつ具体例を交えながら解説していきます。
1.ゼロベース思考
☞『まず前提を疑い、自己解釈にとらわれずゼロから物事を考えること』
先ほどの上司と部下の会話の具体例から考えてみましょう。
残念な部下の下線部すべてが自己解釈になります。
自己解釈が起きる原因は不足した情報を補うために、自分の都合の良い解釈を加える時に起きるため注意が必要です。
『ゼロベース思考=自己解釈をやめる』と情報が圧倒的に足りないことが分かると思います。
大切なのは足りない情報は自己解釈ではなく、相手への質問により補うクセをつけるのです。
今回は部下にフォーカスして話を進めましたが、ゼロベース思考を用いると上司の説明が圧倒的に悪いことが分かると思います。
説明が上手い上司は、部下に行動を促す時、必ず最初に目的を伝えます。
理由は、部下にゴールを教えることで大きな誤ちを避けるためです。
皆様にもっとわかりやすくお伝えするために、道を教える時を例にしてみましょう。
ゴールは今あなたがいる場所から東京駅までだとします。
あなたはゴールがどこかはまだ知らされていない状況であり、そもそも東京駅がどこなのかを知らないことが前提だとします。以下のどちらの方が確実にゴールにたどり着けそうでしょうか?
- ここからバスで〇〇駅まで行き、〇〇駅から△△駅で乗り換えて5駅の場所が到着駅です。
- あなたはこれから『東京駅』に行ってください。最短ルートここからバスで〇〇駅まで行き、〇〇駅から△△駅で乗り換えて5駅で到着します。
当然2番目ですよね。
つまり、目的を先に伝えないのはゴールを伝えていないのと同意なのです。
2番目であれば、仮にルートが間違ってしまったとしても、ゴールが分かっていれば自身でルートを調べたり知っている人に確認をとるなどしてゴールにはたどり着けるでしょう。
一方で1番目ならどうでしょう?ルートを誤ったら一発でゴールにたどり着けなくなります。
つまり、思いもよらぬ到着地点にたどり着く可能性があるのです。
このように、ゼロベース思考は自身が誤ったゴールに到達しない上での原点となる思考です。
今すぐ実施可能なので日常でも意識的に行っていきましょう。
2.情報収集力を高める
できる部下であったように、Aさんがお酒が苦手だったこと・和菓子が好きなこと・おいしい和菓子屋を知っていたのは、日ごろからの情報収集グセがあったからです。
情報収集能力が高ければ、情報(事実)と情報(事実)を組み合わせて確実な答えを導き出すことが可能となるため、1から10まで質問しないとわからない・・なんてこともなくなります。
では、情報収集力を鍛えるにはどうしたらよいのでしょうか?
☞【まとめ】本質を見極める力を習得するたった1つの魔法の言葉とは?で解説します。
ひとまず次に行きましょう。
3.課題の分離と分散を行う
こちらは、課題が大きければ大きいほど有効な手段となります。
どんなに課題が大きくても、課題を分離し1人ではできないことは他者の協力を得るなどすることで大抵のことは解決可能なのです。
今回の残念な上司の頼み事(課題)は1人でも十分可能な課題であり、依頼内容の情報が不足しているのですが、ひとまず提案内容が正しかったと仮定し課題の分離・分散を行ってみましょう。
まず、課題の分離は作業や行動が伴う仕事ごとに分けることを言います。
そして、課題を分散するポイントは『本当に自分でなくてはならない仕事かどうか?』です。
課題はすべて一人でやる必要などないのです。課題が大きく、1人では到底やりきれないと感じたときは、無理せず協力を仰ぎましょう。
頼み事は他人に迷惑がかかるからしたくない方もいるかと思います。しかし、日頃から真面目に努力している人ならば、そんな人に頼ってくれると意外と嬉しいものです。
課題が大きいと、自身が注力したい仕事にかける時間が減ってしまい本質が見えにくくなるため、重要なテクニックの1つです。
本質を見極めるための3つのコツのまとめ
上記のコツをまとめると以下のようになります。
面会時間などまだまだ確認が必要なこともあるかと思いますが、だいたいこんなところでしょうか?
自身が誤ったゴールにたどり着かないためにも、ゼロベース思考・情報収集力・課題の分離分散が大切な理由が分かったと思います。
【まとめ】本質を見極める力を習得するたった1つの魔法の言葉とは?
コツは理解できたかと思いますが、本質を見極める力の『情報の収集力/伝達力、応用力、課題解決力、論理的思考能力』はすぐに身に付くものではありません。
しかし、ある『たった1つの言葉』を内部と外部、自己と他者に向け続けることで可能なのです。
『知的好奇心』とも呼びます。
知的好奇心が2~6歳頃の子供に起こる時期を一般的に『なぜなぜ期』と呼びますね。
大人の脳神経回路が100%とすると、3歳頃には80~90%ほど成長すると言われています。
この急激な脳神経回路の形成のため、3歳頃に新しい情報を吸収したくなるのです。
『なぜなぜ期』に多くのことを学ぶため、子供には本当に驚かされますよね。
ですが、子供のような劇的な脳神経細胞の増加が見込めなくとも、何歳になっても脳神経細胞を活性化させることが可能なのです。
☞それが『知的好奇心の原点となる言葉=【なぜ?】』です。
あなたは思考を止めるクセがついていませんか?
日常的に目にしているものでも意外と知らない事実があるものです。
ここで日常的に思考を巡らす癖が付いているかのテストしてみましょう。
信号の赤・青・黄の色の波長はいずれも長く、遠くまで見えやすいから
ドライバーが右側に座っているので、赤信号も右側にあったほうがより注意を促しやすくなるから
光源である電球が丸かったから
しかし、現在ではLEDが使用されており慣習として見慣れている丸が採用されている。
どうですか?すべて正解できたでしょうか?
私達が日常当たり前に利用しているものにも、先代達が考え抜いた思考の結晶であることを忘れてはいけません。
しかし、時代が変化するにつれ、本質は慣習や習慣に埋もれ見えにくくなります。そのため、私達は常に結晶を見つけ出す冒険者であり続ける必要があります。
「なぜ?」という疑問を問いかける冒険者であり続けた者だけが、本質を見極める力をつけることができ、新たな結晶の創造者に成れるのです。
本質を見極めることは、ミスを減らすだけでなくイノベーションの原点です。
現状を疑い「なぜ?」と問いかけ続けることで、ミスを減らしていきましょう!
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