上司が私の意見を全く聞いてくれません。
間違ったことは言ってないのに全然動いてくれないし…
どうしたら上司は意見を聞いてくれるの?
このような疑問にお答えします!
- 上司への不満の伝え方≫上司は簡単にコントロール可能です!
- 「なぜ上司はあなたの意見を聞かないのか?」を理解する
- 『3つの行動心理学』から人の行動原則を知ろう
- 人は『自分事』でなければ動かない
- 上司の働く目的を理解しよう
- 新PASONAの法則を利用した不満の伝え方
いざ上司となると、なぜか意見が通らない…
最初は緊張もしますし難しく感じますよね。
でも、そんな方でも大丈夫!
この記事を読めば、誰でもカンタンに上司に意見を通すことが出来るようになります!
- 2015年入社の調剤薬局薬剤師。
- 大手調剤薬局の薬局長(管理薬剤師)
- 大型店舗でスタッフをまとめつつ、上司に意見し店舗環境を整えることに成功!
今回紹介する内容は、『自己実現理論』『プロスペクト理論』『心理的リアクタンス』『新PASONAの法則』の4つの心理学を応用して記事を作成しています。
そのため、たった4つの行動心理さえ理解し使いこなせれば、誰でもカンタンに上司に意見を通すことが可能です!
さあ、これから紹介する3つの理論を理解し、たった1つの法則を使いこなすことで、あなたも上司を思うがままにコントロールしてみませんか?
1.不満の伝え方≫上司は簡単にコントロールできます!
上司は簡単にコントロールできます!
なぜなら、あなたの上司であるというだけで、これから紹介する新PASONAの法則の土台となる「相手のニーズを知ること」はすでに出来ており、新PASONAの法則の一部はすでに対応出来ているからです。
「なんだ、そんなことか!じゃあやり方だけ見に行こう!」と思った方は下記リンクから結論だけ確認しましょう!
「いや、わからない…詳しく知りたい!」と思った方だけ、下記より順番に確認していきましょう!
理由と具体例を詳しく解説したので、ぜひ最後まで確認することをオススメします!
やり方を知っただけでは「いざ実践!」となった時に使いこなせません。
『基礎を知るから応用が利く』
理由と具体例を理解することは、遠回りに見えて近道です!
では、早速ですが解説していきます。
『上司への不満の伝え方』をマスターするには、以下のステップが必要です。
- 「なぜ上司はあなたの意見を聞かないのか?」を理解する
⇒『自己実現理論』『プロスペクト理論』『心理的リアクタンス』
から人の行動原則を知ろう
⇒ 人は『自分事』でなければ動かない - 上司の働く目的を理解しよう
- 新PASONAの法則を理解しよう
それでは、各項目について詳しく見ていきましょう。
STEP1「なぜ上司はあなたの意見を聞いてくれないのか?」を理解する
人の行動原則には2種類あります。
- 利益享受行動
- 損失回避行動
上記2つをさらに詳しく見ていきましょう。
利益享受行動
人間は欲のある生き物です。
なぜなら、人には「今よりももっと良い状態にしたい」という普遍的な自己実現欲求が備わっているからです。
「今の無力な状態から抜け出したい」と願う普遍的な欲求が人のDNAに深く刻まれてきたからこそ、古代人類の進化をもたらし、世界をここまで進歩させてきたとも言えます。
この普遍的な自己実現欲求については、有名な心理学者であるアブラハム・マズローによって考案された『自己実現理論』によって説明が出来ます。
『自己実現理論』には「人間は成長しながら低次の欲求を満たしていき、最終的には高次の欲求である”自己実現欲求”を満たすように行動する」と提唱されています。
つまり、あなたが相手の『欲求≒利益』を満たせることを上手く伝えるだけで、相手は勝手に行動に移すのです。
損失回避行動
人は、得よりも損をすることを強く嫌います。
なぜなら、古代人類において危険を素早く察知し回避することで、非力である人類は叡智を獲得し生き延びてきたからです。
この損失回避行動についても、マズローの『自己実現理論』である「生理的欲求」と「安全の欲求」という強い低次の欲求を求めるといった人間の行動原則からも説明がつきます。
しかし、今回はより実践的な例として活用できる、損失回避の原則を経済行動心理学の基礎である『プロスペクト理論』から解説します。
実際にプロスペクト理論の「損失回避の原則」を例にしてみてみましょう。
A.「100点取ったらご褒美 ! 」
B.「100点取れなければお小遣いなし ! 」
子供はどっちの方が勉強を頑張ったでしょうか?
ほとんどの方がBの方が真剣に勉強を取り組むのではないでしょうか?
このように、人は得をするよりも損を回避する選択を取ることを「損失回避の原則」と呼びます。
以上より、人は『利益よりも損失について訴求した方が行動に移しやすい』のです。
なるほど!
では、リスクとベネフィットを伝えれば人は動くんだね!
惜しい!
あと1つ、重要なことが抜けてます。
それが『自分事と捉えさせる』ことです!
自分事として捉えさせる方法
いくらあなたが頑張ってリスクとベネフィットを伝えても、相手が行動に移すかは分かりません。
なぜなら、人は『自分とは関係ないことには無頓着な生き物だから』です。
例として、テレビショッピングを上げて説明してみましょう。
【例】
❝30代のあなたは、やることもなくテレビのスイッチを入れる。
すると、テレビショッピングにて膝関節に良いとされる健康食品Aの宣伝を見かける。
そこには「健康食品Aを飲んでから階段の上り下りが楽になった!」と満面の笑みで喜ぶ老夫婦の姿が映し出されていた。
「現在の私には関係ない…」そう思いテレビのチャンネルを変えようとした時に、テロップと共にナレーターが放った言葉に手が止まる。
「あなたの両親は大丈夫ですか?両親がいつまでも若々しい足腰は、将来あなたの介護のサポートにつながります。今なら敬老の日間近キャンペーンにて、なんと!30%引きで購入できます。さあ、両親の健康をあなたの手から渡してみませんか?」
「そういえば敬老の日に何もした事がなかったな。」
そう考えた私は、フリーダイアルに電話をかけていた。
上記は私が「PASONAの法則」「プロスペクト理論」「心理的リアクタンス」を拝借した造作です。
ですが、このような広告は日常意識すると、非常に多くの場所で活用されていることが分かるはずです。
以上から分かる通り、いくら相手にリスクやベネフィットを伝えても「人は自分事でなければ行動に移さない」のです。
では、自分事として捉えさせるには、一体何が必要なのでしょうか?
それが『相手の目的を理解すること』なのです!
STEP2『上司の働く目的』を理解しよう
上司は簡単にコントロール可能です。
理由は「上司の役目は部下の課題を解決し、収益向上につなげること」だからです。
上司は「楽をしたい…」と思っている反面、立場上「成果を出して自分の権威性を保つ必要性がある」とも考えています。
これは、どんなに怠惰な上司だとしても、権威性を担保できなければ降格もあり得ますので「極力楽をしてどうにか成果を出したい…」と日々考えているからです。
つまり、上司には共通した目的があるため、上司を動かすことは簡単なのです!
相手を知り、ニーズを引き出すのがセールスに置いて一番難しいとされていますが、あなたの上司というだけで、上司への交渉は『通常のセールスと比較すると非常に容易なこと』なのです。
次項からは待ちに待った『新PASONAの法則』です。
ここまで「人の行動原則」を理解したあなたなら大丈夫。
これから紹介する法則も実践形式で使うことが可能です!
では、自信をもって次に行ってみましょう!
STEP3『新PASONAの法則』を理解しよう
新PASONAの法則は、一般的にはセールスライティングで活用されるテクニックです。
相手に商品やサービスを購入してもらう際に有効な型になります。
- Problem ・・問題提起(相手が抱える問題を表面に出す)
- Agitation ・・共感(その問題に対する悩みについて相手に共感する)
- Solution ・・解決策(悩みの解決策を提示する)
- Offer・・提案(解決策を容易に取り入られるように、具体的な提案を行う)
- Narrow down ・・ 緊急性・絞込(期間を指定して、相手に購入を促す)
- Action ・・ 行動(後押しして、相手に行動してもらう)
新PASONAの法則において重要なポイントは「あくまで行動の決定権が相手自身にある」ことです。
なぜなら、人は押し売りされた場合、反発しようという心理が働くからです。
これを心理学用語では「心理的リアクタンス」と呼びます。
心理的リアクタンスの日常よくある例として、以下の例があります。
❝友人:「この本、面白いから絶対読むべき!〇〇が××するシーンが超オススメで…etc.」
自分:めんどくさ、適当に断るか…「時間があったら読んでみるよ!(遠い目)」❞
このように、人は選択の自由を奪われると命令に反発しようとする性質があるのです。
そのため、相手を目的の行動まで起こさせるためには、自らの意志で決定したかのようにナビゲートしてあげる必要があるのです。
つまり「心理的リアクタンスを起こさないように、自分事と捉えさせるようなリスクとベネフィットの伝え方が大切なのね!」
でも、どうやって『新PASONAの法則』を交渉にもってくれば良いの?
なんて理解が速いんだ…
以下では、交渉にも使える
『【実践編】新PASONAの法則を活用した上司への不満の伝え方』を解説します。
2.【実践編】新PASONAの法則を活用した上司への不満の伝え方
新PASONAの法則を、実例をもとに交渉の場で使う方法を解説します。
ここでもう一度、新PASONAの法則をおさらいしましょう。
- Problem ・・問題提起(相手が抱える問題を表面に出す)
- Agitation ・・共感(その問題に対する悩みについて相手に共感する)
- Solution ・・解決策(悩みの解決策を提示する)
- Offer・・提案(解決策を容易に取り入られるように、具体的な提案を行う)
- Narrow down ・・ 緊急性・絞込(期間を指定して、相手に購入を促す)
- Action ・・ 行動(後押しして、相手に行動してもらう)
具体例として、私が実際に行った交渉の実例を紹介します。
【シチュエーション】
店舗職員の入口が錆びついて隙間風が入っている。
何度か上司に報告しているが「後で対応しておくから…」の一言でなかなか対応してくれない。
実際に使えないわけではないため、依頼してから1年半が経過している。
さて、あなたならどうやって上司に提案しますか?
これを、新PASONAの法則に当てはめて解説していきます。
それでは、次に行ってみましょう!
最後は、上司と部下の関係上、依頼するという形を取りましたが
上記の回答例を見てわかる通り、行動の主体が上司であったことが分かったと思います。
POINTをまとめると以下の通りです。
- 数値化または具体化した課題を自分事と捉えさせた後、ゴールを明確にさせる
- 心理的リアクタンスを起こさせないようにリスクとベネフィットを伝える
- 提案の骨格は新PASONAの法則を意識する
新PASONAの法則は、前項でも述べた通り、あくまでセールスライティングに特化した文章骨格で使用する法則のため、必ずしも骨格通りに話が進むわけではありません。
交渉において重要なのは、形式通りの交渉術ではなく
『課題を自分事化させ、心理的リアクタンス(行動を強制することで生じる反発心)を起こさせないように相手をゴールまでナビゲートすること』です。
車のナビゲーターみたいだね♪
上司がルンルンで目的地に到着できるように案内でもしてあげるか!
まとめ:あなたの思うがままに、上司を動かしてみよう!
今回紹介した行動心理学を活用し、上司に不満を伝えることができれば、上司はカンタンに意見を聞いてくれるはずです!
最後に、今回の内容をおさらいしましょう!
テクニックを小手先で使おうとすると失敗します。
重要なのは『今回のまとめ』で記載した本質を理解することです!
さあ、あなたも行動心理学を理解して、上司を思い通りに動かしてみませんか?
↑心理学で有名なDaiGoさんの著書です。
ショートストーリー形式で心理学をより身近に感じられますよ♪
「あの時、心理学で操られてたかも…」なんてことが、この本で見つかるかも…⁉
『次に人を操るのは、あなたです!』
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