【薬剤師向け】ドラッグストアへ転職する前に知っておきたい5つのこと

【薬剤師向け】ドラッグストアへ転職する前に知っておきたい5つのこと 転職
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ドラッグストアに転職を検討中です。
事前に知っておきたい注意事項を教えて下さい!

このような疑問にお答えします!

この記事でわかる事
  1. 病院・調剤薬局との勤務の違い
  2. ドラッグストアのメリット・デメリット
  3. ドラッグストアに向いている人・いない人
  4. ドラッグストア転職での注意点
  5. ドラッグストアへの転職に強い転職サイト

ドラッグストアへの転職が
自分に合っているか不安ではないですか?

薬剤師の転職先として人気が高いドラッグストア。

高収入やキャリアアップ、休みの取りやすさや福利厚生の充実といった魅力がある一方で、販売ノルマやシフト制の大変さなど、働いてみないと分からない現実もあります。

そんなドラッグストアへの転職に不安な方でも大丈夫!

\この記事を読めば/
ドラッグストアへ転職する前に
知っておきたいことが分かります!
  • ドラッグストア転職のノウハウを掲載
  • 調剤薬局&ドラッグストア勤務経験有り
  • 10名分の薬剤師転職体験を基に記事作成

薬剤師の視点から分かりやすく解説します。

記事作成者の自己紹介

ドラッグストア転職で失敗しないためのヒントを見つけに行きましょう!

病院・調剤薬局とドラッグストア勤務の違い

病院・調剤薬局とドラッグストア勤務の違い
勤務先主な業務内容勤務時間・残業ノルマ・目標
病院入院・外来患者への調剤、病棟業務、医師・看護師との連携。
チーム医療が中心。
シフト制で夜勤・休日出勤あり。
残業は発生しやすい。
ノルマは基本的になし。
調剤薬局処方箋調剤、服薬指導、薬歴管理。
医療機関との連携が密接。
医療機関の診療時間に準ずるため、土日祝休みや定時退社も可能。かかりつけ患者数
各種加算件数
ドラッグストア(調剤併設型)調剤業務に加え、OTC販売・健康相談・店舗運営も担当。
幅広いスキルが習得可能。
シフト制。
調剤部門は診療時間に近い働き方だが、遅番・土日勤務の可能性あり。
調剤薬局よりも加算関係は厳しくない。
OTC販売などに関する目標が課される場合あり。
ドラッグストア(OTCのみ)OTC販売・健康相談・レジ・品出し・店舗運営が中心。シフト制で夜遅くや土日勤務が多め。OTC医薬品や健康食品の販売目標が設定されやすい。

今回は働きやすさの観点から「主な業務内容」「勤務時間・残業」「ノルマ・目標」の有無に絞って解説していきます。

主な業務内容

病院薬剤師は、入院・外来患者への調剤や注射薬調製、病棟業務、チーム医療への参加など、医療の最前線での専門性が求められます。

調剤薬局は、処方箋調剤・服薬指導・薬歴管理が中心で、患者対応や医療機関との連携が密接です。

一方ドラッグストアは、調剤業務に加えて OTC医薬品販売・健康相談・品出し・レジ対応 など、店舗運営全般に関わる幅広い仕事があります。

つまり、病院や薬局が「医療中心」なのに対し、ドラッグストアは「医療+生活支援」まで担えるのが特徴です。

病院では専門性が高くドラッグストアはサポートの幅の広さが特徴です!

勤務時間・残業

勤務時間の安定性

調剤薬局>ドラッグストア(調剤併設)>ドラッグストア(OTCのみ)>病院

病院はシフト制で夜勤や休日勤務もあり、不規則な働き方になりがちです。

調剤薬局は医療機関の診療時間に合わせるため、土日祝休みや定時退社が可能なケースもあります。

一方ドラッグストアは地域医療のサポートを担う立場柄上、調剤薬局よりも勤務時間帯が長く設定されていることが多く、夜22~24時まで営業している店舗もあります。

シフト制で夜遅くまでの勤務や土日出勤が発生することもありますが、近年は残業時間削減やシフト調整に力を入れる企業も増加しています。

上記が必ずしも当てはまるわけではありません!
傾向として押さえておきましょう!

残業発生のしやすさは業種による有意差は無いように感じます。

規模間や企業方針・エリア・役職などで大きく変化するため、転職サイト等を利用し1社ずつ確認が必要です。

2025年現在でも、エリアマネージャークラスの管理職になると残業代がつかないことから、残業時間を申告せず、自宅でもパソコンを持ち込み月100時間以上勤務している調剤薬局やドラッグストア従業員を何人も確認したことがあります!

ノルマ・目標

病院や調剤薬局では、基本的に売上ノルマは存在しません

しかし、大手調剤薬局では売上が調剤報酬に依存していることから、かかりつけ患者数や各種加算等の実績がボーナスや評価の査定に利用されることも多いため、目標値が設定される場合もあります。

特に管理薬剤師となると店舗の売り上げにも意識する必要があるため、会議等で予算達成のために上長からうるさく言われることもあるため注意が必要です。

一方ドラッグストアでは、幅広い事業で安定した収益がある点から、かかりつけ患者数や各種加算等の実績については調剤薬局程うるさく言われるケースは少ないようです。

しかし、調剤業務以外ではOTC医薬品や健康食品の販売目標が課される場合があります。
そのため、接客や販売にも積極的に関わりたい薬剤師に向いていると言えます。

調剤報酬についての目標値は調剤薬局の方が厳しめです。
ドラッグストアでは調剤薬局と比較し緩めです。
OTC専門となると推奨品販売目標が設定されることも多いようです!

【勤務経験者が魅力を解説!】
ドラッグストア転職のメリット

【勤務経験者が魅力を解説!】 ドラッグストア転職のメリット

実際にドラッグストアへ転職した薬剤師10名にインタビューを実施し、「なぜ転職先にドラッグストアを選んだのか?」という理由をランキング形式でまとめました。

ドラッグストアが人気な理由
  1. 平均年収が高い
  2. 福利厚生・制度が充実している
  3. 幅広いスキルが身につく
  4. 勤務地・店舗数が多く通勤しやすい
  5. キャリアアップの選択肢が豊富

ドラッグストア薬剤師の魅力を確認してみましょう!

1位 平均年収が高い

👉転職理由として最も多かったのは、この「平均年収の高さ」でした。

調剤薬局や病院と比較すると、ドラッグストアの年収相場は50~100万円以上であり、全体的な給与水準も高めです。

👉実際に、年収600万〜700万円クラスの募集も珍しくありません!

特に、店舗数が急速に拡大しているドラッグストア業界では、地方や人材不足エリアを中心に高年収求人が多数存在しています。

👉今の年収をキープまたはUPさせたい薬剤師の選択肢の1つ!

転職にて年収upを目指すには経験やスキルも重要ですが、単に調剤薬局や病院からドラッグストアに変更するだけでも年収が50~100万円アップするケースもあるため人気が高いです。

また、MR(医薬情報担当者)など企業勤務からの転職者がドラッグストアを選ぶ理由として、「今の生活水準を落としたくない」という声も多く聞かれました。

年収を維持しながら薬剤師として働ける環境として、ドラッグストアは非常に魅力的な選択肢となっているようです。

2位 福利厚生・制度が充実している

👉大手チェーンドラッグストアの福利厚生と制度が高評価!

大手チェーンのドラッグストアでは、産休・育休制度・時短勤務・住宅補助・研修制度などが整備されています。

👉産休・育休については1年間取得できることも!

大手チェーンドラッグストアでは男性の育児休暇取得実績も豊富であり、ワークライフバランスを意識する薬剤師にも支持されています。

調剤薬局では男性の育休取得は難しく、長くでも1カ月程度でした。
ドラッグストアでは1年間取得できました!

3位 幅広いスキルが身につく

ドラッグストアでは、調剤業務に加えて OTC医薬品の販売やセルフメディケーションの支援、サプリメント・健康食品による予防、介護用品を扱う生活支援 まで幅広く関わることができます。

調剤薬局や病院では医療や服薬指導が中心となりますが、ドラッグストアでは 「治療」だけでなく「予防・介護・生活支援」まで担える のが大きな特徴です。

そのため薬剤師は、医薬品だけでなく 予防・養生法・介護・OTCの知識やスキル を身につけるチャンスがあります。

結果として、患者さんに限らず地域のお客さま全般に寄り添った 総合的な健康サポート ができるようになり、薬剤師としての経験値を大きく広げられます。

在宅現場ではとろみ材の指導や医療衛生材料の提供もできるため、薬剤師として幅広いアプローチができるのも魅力です!

4位 勤務地・店舗数が多く通勤しやすい

全国展開するチェーンが多く、駅チカ店舗・自宅近くの店舗を選びやすいのも人気の理由です。

病院の近く以外には店舗を立てにくい調剤薬局と比べ、地域住民の健康をサポートするため核店舗を中心としたドミナント展開していることが多いドラッグストアでは、希望エリア範囲内で働けるチャンスが高いです。

異動や転勤がある場合もありますが、豊富な店舗数があるからこそ勤務地の選択肢が広いのはメリットです。

近隣に店舗が多いと応援ももらいやすいため、休みがとりやすいというメリットもあります。

5位 キャリアアップの選択肢が豊富

病院や調剤薬局では、キャリアの多くが「薬剤師として臨床や調剤業務を深める」「管理薬剤師や主任になる」といった専門性や役職の範囲が比較的限られる傾向があります。

一方でドラッグストアは、調剤業務・OTC販売・店舗運営と幅広い業務を経験できるため、キャリアの選択肢が大きく広がります。

具体的には、管理薬剤師・店長・エリアマネージャーといった店舗管理職だけでなく、教育・採用・商品企画・本部スタッフなど企業的なポジションへの道も開けています。

このように、ドラッグストアは「薬剤師+企業人」としてのスキルを磨ける環境が整っており、将来的にマネジメントや経営企画に関わるキャリアを目指す方にとって大きな優位性があります。

ドラッグストアは豊富な人員と部署が魅力!
多い分チャンスもあるため、キャリアアップを目指す方にドラッグストアは注目されています!

【勤務経験者が注意点を解説!】
ドラッグストア転職のデメリット

【勤務経験者が注意点を解説!】 ドラッグストア転職のデメリット
デメリット
  1. 業務範囲が広い
  2. 応援業務が多い
  3. 店舗差が激しい
  4. 調剤報酬の知識に疎い
  5. 医療事務のスキルが低い

業務範囲が広い

幅広い業務が学べるメリットがあるドラッグストアですが、裏を返せば業務範囲が広く大変でもあります。

調剤業務に加えてOTCや健康相談などの対応も多々あります。

また、門前調剤薬局と比較し来局数が少ないドラッグストア店舗も多いため、時間帯によっては1人で対応することもあるため「入力・調剤・鑑査・投薬」をすべて一人で行うケースもあります。

ワンオペで調剤中に電話連絡やOTC相談等が来ると、もうてんやわんや…なんてこともあります。

店舗状況や会社にもよるためすべてが上記の通りではありません!
「1人で何でもできます!」という頼もしい方は調剤薬局よりもドラッグストアの方が多かったです!

異動・応援業務が多い

有給や急な休みでも取得しやすいドラッグストアですが、裏を返せば急な応援業務も多いということです。

午前中はA店舗で午後からはB店舗、なんて言うハードな応援もあるところも!

特に人員不足な上に店舗数を拡大しているエリアでは月の1/3が応援業務になるスタッフもいらっしゃいます。

応援に出されるスタッフは、自店舗であまり活躍しきれていない方が出されることが多いです。

無論、公平性を保ったり店舗状況的に厳しくスキルの高い薬剤師が要請されることもありますが、そうではない限り自店舗も最低戦力を残して店舗を回さなくてはならないため、どうしても戦力として乏しい方が応援に回されてしまいます…。

管理薬剤師になれば応援業務は無くなりますが、エリアマネージャークラスになると店舗の穴埋めとして業務に加わるケースもあるため、応援業務の多さはドラッグストアのデメリットと言えるでしょう。

店舗差が激しい

職場環境・残業時間・忙しさ等の差が激しいのもドラッグストアのデメリットです。

これは、ドラッグストアがドミナント展開していることが多いことからも、大手病院近くのドラッグストアの来局数が多い一方で、来局数が1日10数名程度の比較的閑散としている店舗が発生してしまいます。

転職時の注意点として、条件確認では薬剤師全員の平均剤業時間として少ないことを確認していたのに、そのエリアや店舗が極端に残業が多くミスマッチに繋がったケースや、転職後1年も見たないで異動となり入社前の条件と異なった労働環境で働くことになるケースもあります。

ドラッグストアへの転職では、エリアごと・店舗ごと・役職ごとの残業時間や勤務内容のチェックは欠かせません!

調剤報酬の知識に差が出やすい

調剤薬局では売上の大部分が調剤報酬に依存しているため、スタッフ全員が「適正算定」や「加算の理解」を重視する傾向があります。

その一方で、ドラッグストアはOTC販売など他の収益源も大きいため、調剤報酬に対する意識が薬局と比べると薄くなりがちです。

実際に、調剤薬局からドラッグストアへ転職した薬剤師の中には、算定ルールや加算について知識に差を感じる場面がある、という声も少なくありません。

たとえば、「返戻を避けるために加算を控えていた」「特定の加算について理解が十分でなかった」といったケースです。

もちろん全てのドラッグストアに当てはまるわけではありませんが、調剤報酬の取り扱いに対する温度差は、転職後にギャップとして感じやすいポイントの一つです。

医療事務スタッフのサポート体制に差がある

ドラッグストアでは、調剤部門の医療事務スタッフにパートやアルバイトの割合が高い傾向があります。

そのため、経験の浅い方が多く在籍していたり、入れ替わりが比較的多いのが特徴です。

結果として、薬剤師が入力業務や事務作業に回らざるを得ない場面が生じることもあります。

特に午後の時間帯はスタッフが少なくなりやすく、業務の負担を感じることもあるでしょう。

一方で調剤薬局では、正社員の事務スタッフが中心で、経験豊富な人材が長く勤務しているケースが多いため、薬剤師の業務を安定してサポートできる環境が整いやすいといえます。

ドラッグストアの事務スタッフは「医療に深く関わる」というよりも、「店舗運営の一部を担う」という意識を持つ方が多いため、困った時にすぐ薬剤師へ相談するケースもあります。

働き方の違いを理解しておくことで、実際に転職した際にギャップを小さくできます。

ドラッグストア勤務に向いている人・向いていない人

ドラッグストア勤務に向いている人・向いていない人

ここでは、ドラッグストアへの転職を検討中の方向けに、ドラックストア勤務んい向いている人・いない人を紹介していきます。

項目向いている人向いていない人
業務スタイル調剤だけでなく OTC販売・健康相談 にも関心がある医療機関と連携した調剤業務を中心に働きたい
接客適性接客や販売が好きで、人と話すことにやりがいを感じる接客よりも調剤や薬学的管理に集中したい
知識の幅セルフメディケーションや介護用品など幅広い知識を身につけたい専門領域を深めたい、学術志向が強い
勤務体系シフト制や土日勤務にも柔軟に対応できる土日祝休み・定時退社など規則的な働き方を重視する
キャリアパス将来的に管理薬剤師・店長・本部職などへ進みたい調剤薬局や病院での臨床経験・専門性を積みたい
役割意識地域のお客さま全般に 総合的な健康サポートをしたい患者さん一人ひとりに深く関わりたい

内容詳細は以下の通りです!

業務スタイル

ドラッグストアでは調剤に加えて、OTC医薬品販売や健康相談など、幅広い業務を経験できます。

そのため「調剤以外にも挑戦したい」「幅広く学びたい」と考える人には向いています。

一方で、病院や調剤薬局のように処方箋調剤や服薬指導を中心に専門性を磨きたい人には、ドラッグストアの幅広さが物足りなく感じられる場合があります。

接客適性

接客や販売にやりがいを感じる人にとって、ドラッグストアはぴったりの環境です。

OTC医薬品や健康食品を通じて、お客さまと直接会話しながら提案できるのは大きな魅力です。

逆に「患者さんへの服薬指導に専念したい」「販売業務は苦手」という人にとっては、接客が大きな負担になることもあります。

知識の幅

ドラッグストアではセルフメディケーションや介護用品、健康食品など、調剤薬局や病院では触れる機会が少ない分野も学べます。

将来的に幅広い相談に対応できる薬剤師を目指す人には最適です。

ただし「特定の診療科での臨床経験を積みたい」「薬学的な専門性を深めたい」という志向の強い人には、病院や調剤薬局の方が向いているでしょう。

勤務体系

ドラッグストアはシフト制で、夜遅くや土日勤務が発生することもあります。

そのため、柔軟な働き方を受け入れられる人には適しています。

反対に「土日祝は必ず休みたい」「定時退社を重視したい」という人は、調剤薬局や一部病院の方がライフスタイルに合いやすいです。

キャリアパス

ドラッグストアはキャリアの選択肢が多く、管理薬剤師や店長、本部職(教育・採用・商品開発など)へと進む道も広がっています。

将来マネジメントや企業での活躍を視野に入れる人には魅力的です。

一方、病院や調剤薬局では臨床スキルや専門資格の取得を重視するキャリアが中心になるため、「現場の専門性を深めたい」人にはそちらが向いています。

役割意識

ドラッグストアでは、患者さんだけでなく地域全体のお客さまに健康サポートを提供することが求められます。

「地域貢献」や「総合的な健康支援」にやりがいを感じる人には合っています。

ただし「医師と連携しながら患者さん一人ひとりの治療を支えたい」という人には、病院や調剤薬局での勤務の方が満足度が高いかもしれません。

ドラッグストア転職で失敗しないための注意点

ドラッグストア転職で失敗しないための注意点

ここでは、調剤薬局からドラッグストアへ転職した著者の経験談を基に、ドラッグストアへの転職で失敗しないための注意点10項目について解説していきます。

ドラッグストア転職での注意点
  1. キャリアプランを立てよう
  2. 福利厚生の中身を確認しよう
  3. 調剤比率やOTC比率を確認しよう
  4. 教育研修やキャリアアップ制度を確認しよう
  5. 資格取得支援や学会参加制度を確認しよう
  6. 地域性や店舗間異動の有無を確認しよう
  7. 人員体制やサポート体制を確認しよう
  8. 勤務形態とシフトの柔軟性を確認しよう
  9. エリア・役職ごとの勤務形態を確認しよう
  10. ドラッグストア転職に強い転職サイトを利用しよう

①キャリアプランを立てよう

転職が頭をよぎったら、まずキャリアプランの設定が最重要です。

なぜなら、現時点でドラックストアの勤務形態が良いと思っていても、ライフイベントの変化によっては働きにくく感じることもあるからです。

例えば、転勤有りで勤務時間帯も午後勤務でもOKと考えていても、いざ子供ができたり両親の急な介護が必要になった場合、会社の福利厚生や制度が整っていない場合は再度転職を余儀なくさせます。

また、将来管理薬剤師や本部職を目指すのか、現場で調剤中心に働くのか、専門認定薬剤師の資格を取り専門性を高めていきたいのか、キャリアの方向性を明確にすることが大切です。

このように、キャリアプランを明確にしていくことで、どのドラックストアに転職するのか?そもそもドラックストア自体が自分に合っているのか適切に判断できるようになります。

②福利厚生や制度の中身を確認しよう

キャリアプランを基に気になるドラックストアの福利厚生や制度の中身を確認してみましょう。

病院や調剤薬局と比較し、ドラックストアには産休・育休の取得実績、住宅手当や社宅制度など、働き続けやすい仕組みが豊富に揃っているのが特徴です。

特に、育児休暇制度においてはプラチナくるみんマークを取得しており、男性育休取得も積極的に推進していたり、家賃の8割を負担してくれる企業、勤務エリアや勤務時間帯を柔軟に変更できる企業も多くあります。

自身のキャリアプランにピッタリの福利厚生や制度がある、働きやすい企業を見つけてみましょう!

③教育研修やキャリアアップ制度を確認しよう

新人研修や専門研修、マネジメント研修など会社によって大きな差があるため必ずチェックしておきたい項目です。

企業によっては基礎研修以外にも自身の裁量で決め、専門性を高めるためプロフェッショナル研修が容易されていたり、キャリアアップには人事評価に加えて社内テストと面接により昇給が決定するところもあります。

その他にも、仕事で役立つFP(フィナンシャルプランナー)やサプリメントアドバイザーなどの資格勉強などの費用を負担してくれる会社もあります。

自身の専門性やキャリアの幅を広げていく上でも、教育研修やキャリアアップ制度はしっかり確認しておきましょう。

④調剤・OTC比率や診療科割合を確認しよう

調剤併設型かOTC専門型かで業務内容が大きく異なるため、どちらに重点を置きたいかを確認しましょう。

調剤専門薬剤師でも半年間はOTC専門で働く決まりとなっている企業もあるため、入社後に働くイメージとのギャップを生じさせないためにも調剤比率やOTC比率の確認は重要です。

また、診療科の割合も働きやすさを決める重要なファクターです。

門前薬局と異なりドラッグストアでは面処方も多いため、どの診療科からの処方箋が多いのかも確認しておきましょう。

面処方が多いドラッグストアの一方で、クリニック併設型のドラッグストアもある事も知っておきましょう。

総合診療で満遍なく知識を付けていきたいと考えている薬剤師だと「整形外科ばかりで飽きた…。」などとやりがいが感じられない要因にもなります。

⑤資格取得支援や学会参加制度の有無を確認しよう

専門薬剤師資格や研修認定薬剤師の単位取得をサポートする制度があるかも重要です。

研修認定薬剤師1つをとっても、eラーニング費用で年1~2万円以上と更新費用で11,000円など、維持費も高いです。

専門認定薬剤師となると、費用だけでなく症例を集めたり会社側のサポートや実績が無いと取得しにくい認定資格もあります。

以上より、専門性をより高めていきたいと考える方は、資格取得支援や学会参加制度の有無を必ずチェックしておきましょう。

⑥エリア選択性や店舗間異動の有無を確認しよう

チェーンドラッグストアは店舗数が多いことから頻繁に店舗間異動が発生します。

多いところだと年2回の上期と下期に異動が発生することもあるため、店舗間移動により勤務時間・メインの診療科・人員体制など大幅な変更が生じることもあります。

勤務エリアについては、自宅勤務範囲内やエリア限定、全国勤務などの勤務エリアを変更できるかどうかも確認することで、ライフイベントの変化に応じた働き方が可能となります。

また、ドラッグストア選択時に出店エリアを把握しておくことで、想定外のエリアでの勤務を事前に防ぐことも可能です。

転勤があるのか、地域限定勤務が選べるのかを事前に把握しておきましょう。

⑦人員体制や事務スタッフのサポート体制を確認しよう

事務スタッフと薬剤師の比率や、正社員とパートの割合は業務負担に直結します。

調剤薬局と比較しドラッグストアではパート社員が多いため、午後からは薬剤師のみで店舗を回している店舗も少なからず存在します。

ドラッグストアでは、仕事終わりに来局する方も多いため、在宅や施設訪問で人員がさらに減る夕方に再度ピークが来るにも関わらず「在宅で外勤する薬剤師もいることで業務負担が一気に増える…。」なんてケースも少なくありません。

また、薬剤師でもパートの割合が高いと、正社員薬剤師は遅番勤務に回される割合も増えることも留意しておきましょう。

人員体制や雇用形態の割合をチェックしておきましょう!

⑧勤務形態とシフトの柔軟性を確認しよう

調剤薬局と比較し、閉局時間が遅めに設定されていることが多いのがドラッグストア。

結婚や出産などのライフイベントの変化に応じて勤務時間を限定的にしたり、土日出勤を無しに出来るかなどを柔軟に変更できるかもチェックしておきましょう。

ただし、柔軟性が高いのもメリットだけではありません。

他のスタッフがパートに変更したり柔軟なシフト調整をした場合は、自分もそれに合わせて遅番が増えたり他店舗応援が増えたりするデメリットもあります。

柔軟性が高いのはメリットだけではない点にも注意!
助け合いの精神が勤務形態とシフトの柔軟性を生んでいます!

⑨エリアごと・役職ごとの残業時間を確認しよう

同じ会社でも店舗や役職によって残業時間が異なるため、口コミや転職エージェントから情報を集めることが大切です。

ドラッグストアは店舗数も多く、核店舗を中心としたドミナント展開していることも多いため、店舗やエリアごとの忙しさに大きな偏りが生じやすいです。

特に出店拡大中のエリアでは常に深刻な人員不足ということもあります。

転職サイトを用いて表面的な情報だけを確認すると、平均残業時間は10時間未満と確認していても、実際に自分が働くエリアでは「平均残業時間が30時間を余裕で超えていた…。」という結果を招きかねません。

だからと言って、自身の勤務予定店舗の残業時間だけを確認しても、結果として異動となり予定していた勤務時間や残業時間と異なってしまうケースもあるため、自身が勤務する可能性のあるエリア全体の状況を確認しておくことが大切です。

また、キャリアアップを検討している方は、希望する役職ごとの残業時間も確認しておきましょう。

企業によっては管理薬剤師から管理職として残業代が出なくなるケース(見込み残業として手当は出る)やエリアマネージャーは急な欠員の補充要因としても駆り出されてしまい、実残業時間は100時間を超えている…なんていう企業も実際にあります。

以上より、自分が働く可能性のあるエリア・役職ごとの残業時間を確認しておくことで、ミスマッチの少ない転職が可能となります。

求人検索にて特定のエリアばかり同一チェーンドラッグストアが検索に上がってきた場合は深刻な人員不足の可能性大のため要注意です!

⑩ドラッグストア転職に強い転職サイトを利用しよう

薬剤師転職サイトだけでも30社程あり、ドラッグストア転職に強い転職サイトも当然存在します。

ドラッグストア転職を成功させるためには

  • ドラッグストア求人数
  • 非公開求人を含めた豊富な求人情報
  • キャリアの幅を考慮した綿密なキャリアプランの設定

上記3つが重要となるため、この条件を満たす転職サイトを上手に活用することで、情報格差を減らすことに繋がります。

つまり、ドラックストアに強い転職サイトを利用することが、転職成功への近道となるのです!

ドラッグストアに強い転職サイトを紹介!

ドラッグストアに強い転職サイトを紹介!

ドラッグストアは中小まで含めると企業数も多く1企業あたりの店舗数も多いため、求人情報で得る情報も情報の広さと深さの両方が必要となります。

また、病院や調剤薬局と比較してもキャリアの幅が広いことからも以下の3点に強みを持つ転職サイトを利用しましょう。

  • ドラッグストアとの太いパイプ
  • 非公開求人を含めた豊富な求人情報
  • 綿密なキャリアプランの設定が可能

ドラックストアに強い転職サイトをまとめたので確認していきましょう!

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師
\魅力を紹介!/
  • 無料相談会有り
  • ドラッグストア求人最多!
  • 累計利用者数10万人以上
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  • ドラッグストア公開求人数最多
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項目内容
サービス名称マイナビ薬剤師
運営会社/事業者株式会社マイナビ
創設年2009年
有料職業紹介事業許可番号厚生労働大臣許可(紹介:13-ユ-080554)
対応エリア/拠点全国(14拠点:札幌・仙台・銀座・新宿・さいたま・横浜・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・鹿児島)
求人数(公開含む)50,000件以上
求人ジャンル調剤薬局、ドラッグストア(調剤併設・OTC)、病院・クリニック、企業(DI/学術/CRAなど)
非公開求人あり
サポート内容/特徴・専任キャリアアドバイザーによる面談(対面・オンライン)
・履歴書・職務経歴書添削
・面接対策・模擬面接・面接同行
・応募書類・日程調整代行
・条件交渉・退職・入社後フォロー
サポートの強み・魅力・全国ネットワークと豊富な拠点による地方求人にも強い取扱い
・大手ならではの多様なサービス
・利用満足度高い
・求人検索の細かな条件絞り込み可
登録料/利用料完全無料
メリット(口コミ等)・求人数が多く選択肢豊富
・親身なアドバイザー対応で安心感あり
・地方の求人にも対応力が高い
留意点・注意点・細かな連絡が多くしつこいと感じる人も
・急かされる印象の口コミあり
・対応が事務的との印象も

マイナビ薬剤師はドラッグストアの求人数がトップクラスで多いのが特徴です。

全国に14拠点と業界トップの拠点数を誇り、求人数・サポート力・実績・職種の種類も豊富かつ地方によって求人数と業種の偏りが非常に少ないのも大手薬剤師転職サイトであるマイナビ薬剤師の魅力です。

また、転職を考え中の方向けに無料相談会も開催しており「会場・出張・WEB」から選べる点やLINE等のオンラインツールでのサポートも充実していることからも地方在住者や安心したサポートを受けたい方におすすめの転職サイトです。

ドラックストア公開求人数は調剤併設・OTCともに7,000件以上と業界トップクラスです!

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項目内容
サービス名称薬キャリAGENT
運営会社エムスリーキャリア株式会社
設立年2009年12月(運営会社設立年)
有料職業紹介事業許可番号13-ユ-304437
対応エリア全国
求人件数(公開含む)60,000件以上
非公開/独占求人の有無非公開求人・独占求人も多数あり
主な求人ジャンル調剤薬局、ドラッグストア、病院、企業など
特徴・強み・業界最大級の求人数
・高年収求人、ママ薬剤師向け条件あり
・M3グループのネットワークによる独占求人と内部情報収集
・専任コンサルタントによる手厚いサポー
(履歴書添削・面接対策・条件交渉など)
サービススピード登録後、最短即日で最大10件紹介
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メリット(口コミ等)・レスポンスがとにかく早い
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寿五郎

寿五郎
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  • 無理に転職を勧めない!
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  • おすすめ薬剤師
  • サービスの特徴
  • 基本情報
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  • 初めての転職で不安
  • 転職すべきか悩んでいる
  • 手厚いサポートを受けたい
  • しつこい連絡や転職勧誘が苦手
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  • 転職を無理に勧めない
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  • 求職者ファーストのキャリア相談
  • ベテランコンサルタントによる個別対応
項目内容
サービス名称寿五郎(ことぶきごろう)
運営会社/設立年・所在地2016年1月
登録免許(許可番号)有料職業紹介事業:13-ユ-307660
対応エリア・拠点全国対応/東京都豊島区池袋3-34-7
サービスの特徴・転職を無理に勧めない、悩み段階の相談にも対応
・薬剤師+大手人材紹介会社勤務のある代表自らがサポート
・ベテランコンサルタントによる鋭い意見と適格なサポート
・求人の量より質重視の紹介スタイル
求人数・求人の傾向全体求人数は少なめだが柔軟な対応有
少数精鋭の求人をじっくり紹介するスタイル
サポート内容・スタンス・じっくり時間をかけたヒアリング対応
・メール中心の連絡、しつこい対応はしない(メール2回・電話1回で無応答なら対応終了)
・面接同行あり(希望・エリアに応じ)
・転職以外の選択肢(異動・休職など)提案可
相談料・利用料完全無料(求職者負担なし)
強み・魅力ポイント・ミスマッチを避けた満足度重視の個別対応
・転職をしないキャリアプランも提案可
・利用満足度が非常に高い
・子育て薬剤師や地方U/I/Jターンなど、個別事情に寄り添うスタイル
利用時の留意点・大手調剤薬局やドラッグストアでは寿五郎の強みを生かしきれないことも

寿五郎は大手には出せない非常に柔軟で手厚いサポートが魅力です。

単に転職をゴールとせず、相談者の人生を豊かにするお手伝いをしてくれるため「現職を続けるべきか?」も含めてキャリアプランを親身に考えてくれます。

担当は『薬剤師経験+大手人材紹介会社勤務』のある代表自らサポートしてくれるため、他の大手転職サイトのような担当者ごとのサポートムラが無い点も安心です。

近藤代表自身がブラック企業での勤務を経験し「自社の売り上げを上げる=転職を成立させる」ことだけが目的となり「ミスマッチの転職でも構わない」という姿勢に異を唱えて起業した会社だけあり、認知度は低いものの非常に利用満足度が高いのが特徴です。

面接同行・丁寧なヒヤリングで手厚いサポートなのに「しつこい連絡なし」「無理に転職を勧めない」点が魅力!

以上より、転職するかしないかを検討した上で、今後のキャリアプランをプロと相談したい方にオススメです。

知名度は低いものの、著者一押しの転職サイトです!
転職するか悩んでいる方は寿五郎で決まりです!

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ドラッグストアはキャリアアップの幅が広いため、キャリアプランが重要。
寿五郎では薬剤師経験のある代表自らがキャリア相談を行ってくれます。
「転職は通過点!未来の人生を豊にしたい!」と本気で考える方は寿五郎で決まりです!

【まとめ】
ドラッグストア転職はメリット・デメリットを知った上で行おう

【まとめ】 ドラッグストア転職はメリット・デメリットを知った上で行おう

今回の内容でドラッグストアが自分に合っているか判断できるはずです!

最後に、今回の内容をおさらいしましょう!

ドラッグストアがオススメな薬剤師
  • 高収入希望者
  • キャリアの幅を広げたい方
  • 店舗異動や応援が苦ではない方
  • 福利厚生や制度に魅力を感じる方
  • 幅広い知識はスキルを学びたい方

転職はキャリアの分岐点。

失敗しないためには情報収集と比較が不可欠です!

今回紹介しきれなかった転職サイトを以下の記事にまとめました!

転職サイトを複数併用で
もっと自分らしく働ける職場を見つけましょう!

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