薬剤師の働き方「正社員・契約社員・派遣・パート」の違いは?現役社員が語るメリット・デメリット

薬剤師の働き方(正社員・契約社員・派遣・パート)の違いと現役社員が語るメリット・デメリット 転職
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薬剤師の各雇用形態のメリット・デメリットを教えてください。

上記のような薬剤師の雇用形態についての質問にお答えします。

この記事の内容
  • 【一覧表】
    ➢薬剤師の4大雇用形態(正社員・契約・派遣・パート)のメリット・デメリット
  • 【正社員】
    ➢安定の対価として求められる「責任」と「負担」
  • 【契約社員】
    ➢転勤なしで働けるが「ボーナス激減」の落とし穴
  • 【派遣社員】
    ➢高時給・定時退社の魅力と「人間関係」のリアル
  • 【パート】
    ➢家庭優先の切り札だが「調整弁」にされるリスク
  • 【診断】
    ➢あなたはどれ?タイプ別のおすすめ働き方
この記事を書いた人
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  • 薬剤師歴10年以上
  • 現役管理薬剤師
  • 研修認定薬剤師
  • 健康サポート薬剤師
  • WEBライター

大手チェーン薬局での残業過多と職場の人間関係によるメンタル不調、休職・復職・転職を経験。
転職により年収100万円up+ワークライフバランスを整えることに成功!
これまでの経験を活かし、薬剤師転職に役立つ情報を配信しています!

『薬剤師として、もっと働きやすくする方法はないか?』と考えたことはありませんか?

その手段の一つとして、「雇用形態を変える」という選択肢に気づくはずです。

でも、いざ雇用形態を変えるとなると

  • 派遣薬剤師は時給は高いけど安定性に欠けるのでは?
  • 正社員からパートに変わったらどんなメリット・デメリットがあるの?

上記のように不安になりますよね…。

そんな不安な方でも大丈夫!

この記事を読めば、今の自分がどの雇用形態で働くのがベストか判断できます!

結論から言うと、どの雇用形態にも「メリット」と「デメリット」がありますし、求人サイトには決して書かれない「働きにくさ」が存在するのも事実です。

本記事では、薬剤師の4つの雇用形態である「正社員・パート・派遣・契約社員」のメリットとデメリットを薬剤師の現場目線で解説しました。

薬剤師として現場で10年働いて見てきた、転職サイトやエージェントでは語られない各雇用形態のリアルなメリット・デメリットをまとめたので、雇用形態を選ぶ際の参考にしてみて下さい。

各雇用形態の違いを理解し、もっと働きやすい方法を見つけに行きましょう!

【一覧表】薬剤師の4つの雇用形態メリット・デメリット比較

薬剤師の4つの働き方(正社員・契約社員・派遣社員・パート)の年収・安定性・実態を比較した一覧表

まずは、それぞれの働き方の特徴をザックリと比較してみましょう。

雇用形態年収・時給勤務地の自由度責任の重さ雇用の安定性現場での立ち位置(本音)
正社員◎(昇給・賞与あり)△(異動・応援あり)★★★★★◎(無期雇用)会社の犬、何でも屋
契約社員◯(賞与は会社による)◯(店舗固定が多い)★★★☆☆△(有期雇用)正社員とほぼ同じ、あるいは正社員とパートの中間
派遣社員◎(時給3000円〜)◎(嫌なら断れる)★☆☆☆☆✕(3年ルール)スケット(即戦力)
パート△(時給2000円〜)◎(自宅近く)★★☆☆☆◯(無期雇用)柔軟に働く戦力だが調整弁

この表だけでは見えない「現場の空気感」について、次から詳しく深掘りしていきます。

正社員薬剤師:安定の対価は「責任」と「負担」

正社員薬剤師のメリット(社会的信用・賞与)とデメリット(異動・残業・責任の重さ)のバランス

多くの人が選ぶ「正社員」。社会的信用や安定性は抜群ですが、その裏で支払っている代償は決して安くありません。

メリット:圧倒的な社会的信用とキャリア

最大のメリットは「社会的信用の高さと安定性」です。

住宅ローンやクレジットカードの審査で困ることはまずありません。

また、管理薬剤師やエリアマネージャーへの昇進ルートがあり、長期的なキャリア形成が可能です。

「認定薬剤師」などの資格取得費用も会社が全額負担してくれるケースがほとんどです。

デメリット:異動・残業・オンコールの三重苦

会社に守られている分、他の雇用形態よりも責任と負担が大きくなります。

特にきついのが「異動」と「応援」。たとえエリア職でも、人が足りない店舗があれば車で片道1時間かけて応援に行ったり、地方に数カ月間応援に行くこともあります。

また、全国勤務可だと過疎地域や忙しい店舗に飛ばされることも少なくありません。

そして、正社員だけにかかってくる「24時間対応(かかりつけ薬剤師)」の携帯電話で、家にいても精神的に休まらないことも多々あります。

私は深夜2時に「あんぱんの上の実はケシの実と聞いたけど、食べて大丈夫なの?」と電話が来たことがあります…。

私が北海道で働いていた時は、常に人員不足で大阪や東京から3カ月交代で常に応援に来てもらっている状況でした。

パートや派遣の方から頼られることも多く、パートや派遣を定時で帰らせた後も残った仕事を残業で片づけるなんてこともしばしば…。

薬剤師は他の業界よりも女性の割合が高く、実際の医療現場は常に人員不足であり、パートや派遣の割合が高いためどうしても正社員に仕事の負担が偏りやすい傾向にあるように感じます。

契約社員:転勤なしの正社員?それとも期間付きの調整弁?

契約社員薬剤師のメリットである「転勤なし」の裏にあるボーナス減や5年ルールのリスク

意外と知られていないのが「契約社員」という選択肢。

派遣と契約社員の大きな違いは、職場との間に派遣会社が入るかどうかであり、契約社員の場合は職場と直接雇用関係を結びます。

正社員とパートのいいとこ取りに見えますが、実は注意が必要です。

メリット:転勤なしでフルタイム勤務が可能

多くの契約社員は「店舗固定」や「転勤なし」を条件に契約します。

「フルタイムで働きたいけど、異動は絶対に無理」というママ薬剤師や、介護中の方には大きなメリットです。

また、パートよりも時給換算での給与が高く設定されることが多く、社会保険もフルで加入できます。

原則就業規則に従う正社員と異なり契約社員は労働条件について交渉できるため「パート以上に稼ぎたいけど、育児や介護等何らかの理由で正社員として働くことが難しい」という方に選ばれる雇用形態です。

デメリット:ボーナス激減と「契約更新」の壁

正社員との最大の違いは「ボーナス(賞与)」です。

寸志程度か、全くない場合もあります。そのため、年収ベースで見ると正社員より100万円以上下がることも。

また、あくまで「有期雇用」なので、会社の経営状況が悪化すれば、契約満了でサヨナラ…というリスクもゼロとは言えません。

「正社員並みに働くのに、扱いは別」というモヤモヤを抱えやすいポジションでもあります。

安定感でいうと「正社員>契約社員・パート>派遣」のイメージです。
実際の現場では契約社員として働く方は非常に少ないです。

派遣薬剤師:高時給の裏にある「3年ルール」と「人間関係」

派遣薬剤師の高時給というメリットと、3年ルールや職場での人間関係の悩みというデメリット

求人サイトで一番目を引く「派遣」。

時給3,000円〜4,000円という数字は魅力的ですが、注意すべき点もあります。

メリット:圧倒的な高時給と「定時退社」の強制力

派遣の時給が高いのは、ボーナスや退職金が含まれているからであり、短期間でガッツリ稼ぎたい人には最強の選択肢です。

何より強いのが「契約絶対主義」。定時になったら、どんなに薬歴が残っていても帰らされます(逆に残業させると派遣会社から薬局へクレームが入ったり、時給が高い派遣を残業させるなと上司から厳しく言われているため)。

残業に疲れた薬剤師にとっては、まさに天国のような環境かもしれません。

デメリット:スキルアップの限界と現場での「疎外感」

現場の視線は冷ややかです。派遣薬剤師には、即戦力としての「投薬」ばかりが求められます。

在庫管理やレセプト業務、疑義照会といったスキルは身につきにくく、何年やっても「投薬マシーン」のまま…ということも。

同じ職場で働けるのは法律上「最大3年」までの『3年ルール』が存在し、人間関係が築けた頃に強制リセットされるため、常に「よそ者」扱いを受ける覚悟が必要です。

職場の人間関係自体が煩わしいと思っている方には、派遣で感じる「疎外感」や「人間関係のリセット」は、むしろメリットと感じるようです!

転職サイトやエージェントでは、派遣としてのスキルアップをサポートしているところもありますが、実際の現場では派遣薬剤師に責任のある仕事を任せられません。

社内ルールを1から教える時間もない(人員不足対策の最終手段として派遣を呼んでいるため当然)ので、投薬→薬歴のみをただひたすら行ってもらい、空いた時間は充填業務や掃除など誰でも出来る仕事を押し付けられやすいです。

以上より、スキルアップしたいなら派遣薬剤師は絶対におすすめしません!

パート薬剤師:家庭優先の切り札だが「都合の良い調整弁」のリスクも

パート薬剤師の「家庭優先」というメリットと、職場で都合の良い調整弁として扱われるリスクや摩擦

子育て中の薬剤師にとって王道の「パート」。

時間の融通は利きますが、そこには見えない「摩擦」も存在します。

メリット:ライフスタイルに合わせた柔軟性

「午前中だけ」「週3日だけ」といった働き方が選べるのが最大の強みです。

扶養内での勤務も調整しやすく、子育てや趣味との両立には最適です。

契約社員とは違い、基本的には「無期雇用」なので、長く同じ店舗で働き続けることも可能です。

子育て世代には1番働きやすい雇用形態です!

デメリット:急な欠員対応や「正社員との摩擦」

店舗が人手不足になると状況は一変します。

育児に理解が無い職場だと「今日もお子さん熱出したの?でも今日代わりいないんだよね…」という無言のプレッシャー。

また、忙しい夕方の時間に「お先に失礼します」と帰る際、残業中の正社員から向けられる冷ややかな視線に耐えるメンタルも必要です。

正社員は「時給が高いんだから働け」と思い、パートは「安い時給で責任だけ押し付けないで」と思っている方もいます。この溝は意外と深いです…。

気にせず「子供のお迎えに行くので、お先に失礼します!」などと言って気持ちよく帰っちゃって全然OKです!
表面上だけでも申し訳ない演技も加えるとGoodです(笑!

残業が多い店舗で働くパート薬剤師の方が、定時で帰る申し訳なさから「もう、耐えられない…」と言って泣き出してしまった方を知っています。場合によってはパートでも残業することになる方もいらっしゃいます。

パート薬剤師を希望する方は、希望する職場の年齢層やママ薬剤師の割合、有休取得率や育休取得率等、平均残業時間(希望店舗の薬剤師のみ)や(プラチナ)くるみんマーク取得など、パート薬剤師が働きやすい環境が整っているかを必ずチェックしましょう!

あなたはどれ?タイプ別のおすすめ働き方診断

優先順位(キャリア・エリア・給与・家庭)から自分に合う薬剤師の働き方を選ぶタイプ別診断

結局、どれを選べばいいの?と迷っている薬剤師へ!

現場目線で「こういう人はこれを選ぶべき!」と断言します。

タイプ別おすすめの働き方

正社員がおすすめな人

  • 世間体を気にする人(住宅ローンを組みたい、親を安心させたい)
  • 管理職を目指したい、認定資格を取りたい人
  • 体力には自信があり、バリバリ働いて稼ぎたい人

契約社員がおすすめな人

  • 転勤は絶対に嫌だが、フルタイムで働いて社会保険に入りたい人
  • 本当は正社員として働きたいが、何らかの理由で勤務条件に制限がある人
  • パート以上に稼ぎたい方

派遣がおすすめな人

  • メンタルが鋼の人(現場で何を言われても「稼ぎに来てるんで」と割り切れる)
  • 短期間(1〜2年)で貯金を作りたい人(留学資金や開業資金など)
  • プライベート最優先で、絶対に定時で帰りたい人

パートがおすすめな人

  • 子育てや介護など、時間の制約がある人
  • ブランク明けで、まずは少しずつ現場勘を取り戻したい人
  • 扶養内で働きたい人

よくある質問(FAQ)

薬剤師の雇用形態や働き方の選び方に関するよくある質問と回答(FAQ)

雇用形態に対しての疑問が残っていないか、ここでチェックしておきましょう!

Q
派遣薬剤師はボーナスが出ないって本当?年収は下がる?
A

はい、基本的にボーナスはありません。

ただし、時給が非常に高いため(時給3,000円×8時間×20日×12ヶ月=年収576万円など)、若手の正社員よりも年収が高くなるケースも多々あります。ただし、交通費が含まれている場合や、国保・年金の自己負担増を計算に入れる必要があります。

Q
「派遣は使えない」と言われるのが怖いです…
A

残念ながら、そう言われることはあります。

即戦力を期待されるため、調剤スピードが遅かったり、ミスが多かったりすると、正社員から厳しく見られます(派遣のいないところで当たりハズレが必ず話題になります…)。逆に、挨拶がしっかりできて、謙虚に「教えてください」という姿勢がある方は、派遣でも可愛がられ、正社員と仲良くなることもありますよ。

Q
ブランク明けでもパートなら働けますか?
A

もちろん働けます!

むしろ、最初はパートから始めて徐々に慣らしていくのがおすすめです。ただし、いきなり激務の門前薬局に行くと心が折れるので、研修制度がある大手チェーンや、ゆったりした皮膚科・眼科の門前などを選ぶのがコツです。

まとめ:雇用形態は「一生の契約」じゃない!今の自分に合わせて選ぼう

ライフステージの変化に合わせて薬剤師の雇用形態を見直し、働き方をアップデートすることの重要性

今回紹介した各雇用形態のメリット・デメリットを理解すれば、安心して雇用形態を変更できるはずです!

本記事のまとめ
  • 正社員
    ➢圧倒的な「安定と社会的信用」があるが、24時間対応や異動など「責任と拘束」が伴う
  • 契約社員
    ➢「転勤なし」でフルタイム勤務が可能だが、正社員に比べて「賞与が激減」するリスクがある
  • 派遣社員
    ➢「高時給・定時退社」で割り切って稼げるが、「3年ルール」や「人間関係の疎外感」に注意が必要
  • パート
    ➢「家庭優先」で柔軟に働けるが、人員不足の際は「調整弁」としてプレッシャーを感じやすい
  • 結論
    ➢どの働き方にも一長一短がある。一生同じ働き方をする必要はないので、今のライフステージ(稼ぎたい・休みたい・家庭優先など)に合わせて柔軟に選ぶことが大切

「一度正社員を辞めたら、もう戻れないんじゃないか」 と思い詰める必要はありません。

薬剤師資格は「国家資格」であり、最強の転職パスポートです!派遣で2年稼いでから正社員に戻る人もいれば、子育て中はパートで凌いで管理薬剤師に返り咲く人もいます。

一番良くないのは、今の環境で心と体を壊してしまうことです。

ライフイベントの変化に合わせて働き方を変えることは至極当然のことであり、「子育てに専念したい!」「とにかく今は稼ぎたい!」「もっとプライベートを充実させたい!」と感じたら、それは働き方を見直すサインです。

まずは、自分に合った求人がどれくらいあるのか、覗いてみるだけでも将来の不安は軽くなりますよ。

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